「Good」とは何か。
── 社名に込めた、3つの問い
GoodFor、という社名をつけたとき、 私たちのあいだで交わした会話があります。
「Goodって、やさしい言葉だよね」 「でも、少しだけ曖昧でもあるよね」
Goodは、誰にでも開かれた言葉です。 英語でも日本語でも、小さな子どもでも、海外の友人でも、すぐに意味が通じる。 肩の力を抜いて口にできる、まるい音の言葉。
でも同時に、その”まるさ”が、私たちにある宿題を残しました。
Goodとは、本当は、何なのだろう。
問い1 — 誰にとっての「Good」なのか
Goodは、立ち位置によってかたちを変える言葉です。
生産者にとってのGoodと、 届ける人にとってのGoodと、 受け取る人にとってのGood。 それぞれの”良い”は、ときに重なり、ときに擦れ違います。
GoodForという社名には、”For”という、方向をしめす小さな言葉がついています。 この一文字が、私たちに問いかけてくるのです。
「あなたは、誰のためにそれをつくっているのか」
プロダクトをつくるとき、 ブランドを立ち上げるとき、 学びの場をひらくとき、 私たちはいつもこの問いに立ち返ります。
誰かの顔を思い浮かべられないGoodは、自己満足になりかねない。 Forの先に立つ人を、具体的に思い描けるかどうか。 それが、私たちの仕事の出発点です。
問い2 — 何をもって「Good」と呼ぶのか
Goodは、「安い」「速い」「便利」のような、数字で測れる言葉ではありません。 しかも、時代とともに意味が揺れ動く、やっかいな言葉でもあります。
10年前のGoodと、いまのGood。 大量生産が”Good”だった時代と、少量多品種が”Good”な時代。 早いことが”Good”だった時代と、待つことが”Good”な時代。
私たちは、その揺らぎを受け止めることを選びました。 固定された正解をもたず、そのときどきの”Good”を自分たちで見つけに行く。 それが、GoodForの仕事のスタイルです。
だから、私たちにとってのGoodは、”完成品”ではありません。 いつも更新され、試され、磨かれていく、生きている言葉。 プロダクトが完成したあとも、ブランドが立ち上がったあとも、私たちは問い続けます。
これは、本当にGoodだろうか、と。
問い3 — どこまで「Good」でいられるのか
もうひとつ、大切な問いがあります。
短い時間だけGoodでいることは、そう難しくありません。 派手に始めれば、最初の一瞬は成立する。 けれど、本当に難しいのは、”ずっとGood”でいることです。
つくった人が去ったあとも、 ブランドが成長したあとも、 社会のかたちが変わったあとも、 それでも誰かの暮らしのそばにあり続けられるか。
GoodForは、”一瞬のGood”ではなく、”続いていくGood”を信じています。
だから、私たちは小さくていい、と思っています。 急がなくていい。 大きすぎなくていい。 その代わり、届けた先で、長く”Good”でいられるものをつくりたい。
その姿勢が、制作、スクール、飲食——3つの事業の土台にあります。
名前は、問い続けるためにある
社名は、会社の旗印でもあり、 同時に、自分たちへの問いかけでもあります。
GoodForという名前は、私たちに”問い続けること”を約束させる言葉です。
- 誰のためか。
- 何をもってGoodか。
- どこまでGoodでいられるか。
この3つの問いに、完璧な答えはありません。 だからこそ、問い続けることに意味がある。
制作、スクール、飲食。 3つの事業のどれもが、この問いの上に立っています。
私たちは、これからも問いをやめません。 Goodという、やわらかくて、少しだけ曖昧で、でも芯のある言葉を信じて。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。